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個人的に、リアル・タイムで聞いていたので、懐かしいという思いのほうが先に込み上げてきますね。ロンドン・レコーディングでしたっけ? 世間から、かなりセンセーショナルな扱いを受けていたことを記憶しています。その後、これまた傑作として取り上げられることが多い"悪の華"をリリースするも、ギターの今井寿が麻薬所持により逮捕されて活動を自粛。そこで、このバンドに対する追っかけも記憶も終わっているんだけど。このアルバムを17年振りに聴いてみると、皆が指摘する稚拙さよりも、むしろ楽曲の良さのほうが印象に残った。
我が国のヴィジュアル系・髪逆立ての元祖、とはよく言うけれど、なるほど、BUCK-TICK以前には、同系統のバンドといったら、BOOWYくらいしか思い当たらない。しかしながら、BOOWYと違う点は、どぎつい情愛(セックス)についての歌詞("SEX FOR YOU"なんていう露骨なタイトルの曲もある)が目立ち、BOOWYよりも化粧が濃くて髪を逆立てているところか。逆に、そこがBUCK-TICKたる所以だったんだろうけど。特にブックレット写真の櫻井敦司は、スナックのママみたいだ(笑)。
そのATSUSHI (VOICE)が、わざと変なDJ風喋りで歌う(笑)、珍妙な英語歌詞の1曲目、"ICONOCLASM"。これで掴みは十分OKでしょう(笑)。それと、さすが今井寿、間奏に挿入されているギターが素晴らしい。ただ陰湿な曲だけではなく、"ANGELIC CONVERSATION"などのポップな曲も収録されている。中でも、代表曲の"JUST ONE MORE KISS"は、他のどの曲よりも突出していて素晴らしい。アルバム全体に漂う、この人たち、ヨーロッパに憧れていたんだなあという、80年代の雰囲気が堪らない。名盤。





